僕らは ふたりだけど
ひとつの光だった。
そして、光であふれた 真っ白な大きくて広いところにいた。
他にもたくさんの光たちで溢れていた。
黄金色の雲が 僕の眼下に どこまでも拡がって 続いている。
見上げれば、白く光る空いっぱいに 無数の星々がダンスをしている。
星々かもしれないし、
もしかしたら、それは、フェアリーたちなのかもしれない。
光の命が そこらかしこに 溢れている。
目の前の空気の粒子さえも、透き通った 微細な 黄金の命たちだ。
命が、
すべてが、光でできていて
そして
すべての命が つながっている。
光の海が こっちで光れば、
それに応えるように 向こうの空で 光の集団が いろんな色で 輝く。
そのなかを
向こうのほうから 鮮やかな緑色をした 大きな光が
力強く 僕らの前まで 向かって来た。
すぐに、僕らは キレイなエメラルド色の光に ぜんぶが包まれた。
周囲の全てが 緑色の光になったあと
きがつくと、
僕の身体の真ん中を
エメラルドグリーンの光の柱が 光っていて、
その光の 両方の先は どこまでも 続いていた。
そして、
僕の光のど真ん中から エメラルドグリーンに輝く ドラゴンが飛び出した。
黄金色の光の海と、真っ白に輝く空との間を
エメラルド ドラゴンが 体を めいっぱいに光らせながら、
縦横無尽に 飛び回っていく。
僕は 前から ある世界を創りたくって、
そして 今、
こんな世界をつくりたいなって 思ってることを
そのドラゴンに伝えたら
エメラルド ドラゴンの 周りの光の命たちが 渦を巻き始め
すると
すぐに
大きな空間が 現れて その中に ひとつの 世界ができた。
僕は 今 光たちによって創られた その世界の中に 入ってみたくなった。
その キラキラと 光の粉を 周りに振り撒いて 気持ちのいい香りのする 世界に
僕は 飛び込んでみた。
☆
どれくらい時間がたったのだろう。
僕は、新幹線の窓側の座席で うたた寝から 目を覚ましたところだった。
なんだか 夢を見ていたようで、
そして、緑色のドラゴンの印象が 心の中で躍動する感じ があって、まだ完全に夢から覚めたわけでもないような
いつもと違う 目覚めの感じでいた。
そのまま 今 みていた 夢の世界に 意識の焦点をあててみた。
すると、
全身が 力強く火照る感覚とともに、
さっき見ていた夢の全てを思い出した。
そして
僕は 気がついた。
あっちの世界が ほんとうの世界だって。
僕は 今 用事があって 新幹線に乗っているけど、
同時に 僕の ど真ん中のところは、光の世界にいるっていう感覚のほうが しっくりくるんだ。
今から 前の方の座席の背面についているテーブルのロックを外して
そのテーブルで、軽食を並べてつまむのだけど…
あと 何時間かしたら 僕の体は 東京に着いて、夜の街を 歩いて 家に帰るのだけど…
そして、明日 パートナーのもとへと翔っていくのだけど…
その間、この世界を感じるのと同時に
光の世界と僕は 繋がっている。
僕が 光の世界へ帰るって 意図して
それから エメラルド ドラゴンとつながれば、
いつでも
僕のハートのど真ん中から、 優しいけれど 力みなぎる光があふれだして、
世界全部が 僕の光になるって
感覚でわかるんだ。
この世界は、僕が創った世界だったって ただ思い出すんだ。
夜の平野部を高速で走る 新幹線のなか、
僕とは反対側の景色を ぼんやりと眺めている もう一人のサラリーマンも
光の世界では、ただ光りながら 繋がったり、ひかりのダンスをしたり、シンフォニーを奏でたりしてる。
僕らは 光の世界では 繋がっている命なんだ。
僕が創ったってことは、
みんなが 創ったんだ。
そして、僕は
明日
光たちのなかでも
一番 大好きで、
僕に 一番近いところで 手を取り合いながら
ずっと エクスタシーに包まれながら ダンスしている 光 のもとへと 行く。
僕の パートナーは、
僕が ハートの奥深くから 愛してる 光なんだ。
僕らは ふたりのようで、ひとつの光なんだ。
そして、僕らが 創った世界で
喜び溢れながら ふたりで ダンスを 楽しむんだ。
そして
この世界が 光になる。
窓の外にひろがる夜の空さえも 目を凝らして 眺めれば、
光り輝いているのに気がつくんだ。
だって、光の世界では、
みんな 全ての命が 光で、繋がっていて、
そして、
なにより
僕が どの光よりも 愛してる 光が、
この世界ででも 光の世界ででも、
両方で、繋がっているんだってわかっているからなんだ。
☆
ずっと ずっと
愛してやまない 光の世界の中の、僕と同じ キラメキの光…
僕とひとつになっている光…
その人
ツインレイ とともに
僕らは この 素晴らしい世界を
思い存分に 生きる。