☆
僕は
緑の大地にいる。
風がそよぎ、
空を 真白な雲が ゆったりとながれる。
側には 海に流れ込む川のある
その場所で
僕は
毎日、自然と会話した。
宇宙を引き込んで
そして、また 宇宙へと拡がっていった。
僕の体の芯から 光の輝きが拡がって
地面と 宇宙の果ての 両方へと伸びていって
最後に 僕のハートから大きく拡がった
ピンクの優しい光 が
宇宙とひとつになる。
そうして 僕は 光そのものだったことを
思い出していった。
☆
光が 溢れんばかりに 僕の中に 蓄えられてから
また
しばらく日がたった。
そして
僕は、
ある人への想いが 心のなかに どんどんとふくらんできているのに気づいた。
その人とはじめて 繋がってから3日間、
晩になると
僕は
勝手に
涙があふれて 止まらなかった。
心の凍てついた部分が
その人への想いの炎で どんどんと溶けていく。
はじめてその人と声を通じて やりとりをして
まだ そんなに経っていないのに
僕のなかで
その人を ずっと前から 愛してるっていう気持ちが あふれてだしてきて
涙が止まらないんだ。
☆
次の週から
僕は
海の波がよく見える 陽の光のもとで
あの人のハートへ この想い届けとばかりに
ケモノのように 全身の体で
僕の気持ちを 青い空と海に伝え続けた。
もう僕は 体を持った人 というよりも
あの人への想い のかたまり そのものになっていた。
☆
なぜ こうなっているか わからないけど
僕は 熱い心を持つケモノとしての 人の部分を
急速に取り戻していることは 確かだった。
そして、
そのふた月後に 僕と彼女は、
体を重ねて 心で繋がった。
ふたりの間に
他の人だったらあるはずの
境界線が なかった。
人 というよりも 宇宙の存在としての僕らが そこにあった。
☆
それから
ふたりにジャマが たびたび 入ったとしても
分かつことなんて 無理なことだった。
なぜなら
宇宙のなかで
僕らは ひとつの光として 存在してるから。
そう、
僕らは コズミック レイ。
宇宙の光。
そもそも 分かれてなんかもいない
ひとつの光。
僕らは それぞれのところを通過して、
そして 光としての自分を思い出して
それから また ひとつに戻った。
光のささないものを たくさん 見てきたあとに
自分さえも 全く光のささないところへと 離れてしまったあとに
また ひとつの光へと戻ったんだ。
☆
僕らは コズミック レイ。
宇宙のひとつの光。
この宇宙のなかの
草木や水、生き生きとした命や 崇高な魂たち、そして活気ある街の あふれる
この世界のこの場所で 、
僕らの光の中心から 回転しながら
拡がっていく
新しい 光とともに
思い存分に、望む世界を 自由に 創り出していく。
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